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潰瘍性大腸炎と妊娠・出産・子育て

どうもこんにちは、おかしゃんです。 今日も家事と育児とダラダラとバランスよく過ごしています。

 

自己紹介の記事でも少し触れましたが、私は潰瘍性大腸炎患者です。

今日はそんな話をしたいと思います。

 

 

発症

10年前くらい。バリバリ独身彼氏なし=年齢だった私は学習塾で働いていて、お酒も好き、食べることも好き、働くのも嫌いじゃない、っていう人間でした。今でいう推し活に日々勤しみ、まあ結婚出来たらいいかなーくらいにしか思っていなかった。

そんなころ、突然の発熱と腹痛と食欲減退により3週間くらい休む羽目に。

当時受験学年の担当にもなっていたので、室長には大変ご迷惑をおかけしましたが、私は風邪をひいても食欲がなくなることはない人間だったので、とにかくごはんが食べられなくなったのは異常事態でした。

とはいえかかりつけ医では点滴治療くらいしかできず、最後の最後に処方された漢方で吐きそうになり、なぜかその後食欲は戻りました。

5キロくらい一気に瘦せた気がします。

その後、かかりつけ医の勧めで近所の大きめの病院で内視鏡を受け、「潰瘍性大腸炎」かもしれないが傷跡しかなくてなんとも言えないとの診断(確か)。なんやかんや色々ありつつ再度翌年春ごろに発症。大学病院を紹介され受診すると即入院。これが人生初の入院でした。3週間くらいで回復し職場復帰。

ここから数年間、毎年入院することになります。

それでも完解期は食事も普通にしてたしお酒も飲みました。職場恋愛もしたし、結婚相談所にも登録したし、街コン的なものにも行きました。最終的には婚活サイトで知り合った今のおっととめでたく入籍。結婚と同時に家を出て、見知らぬ土地へ。

 

新たな主治医との出会い

ここで問題になるのが私の病院。IBD専門の先生がいるということで、ちょっと家からは遠いけれど、横浜市大のIBDセンターK先生にお世話になることに。

親もいない土地でまた悪化したらどうしよう、と思っていましたが、前の病院の先生から一度だけ勧められた座薬を定期的にやるようにしたら見事に今の今まで入院が必要なほど悪化したことはありませんでした。

そして、同先生には同時に妊娠・出産についてもきちんと考えていただけました*1

現在服用している薬の投与のタイミング、体調を安定させることの重要性など、お忙しい先生でしたがきちんと時間を取って説明いただき、私も安心して妊活に励むことができました。

 

薬と妊娠について

これはあくまで、私個人の体験談です。医療従事者でもなんでもないので、あくまで一例としてお考え下さい。

私の内服薬で、妊娠に対してペーパー上では禁忌(多分)となっているものがありました。

最大の難点はそれを内服し続けるかやめるか。結論から言うと、内服を続けました。今でも内服しています。

それは、私にその薬があっていて、体調が安定しているから。

その薬を辞めてしまって体調が悪化することの方が問題で、もしその薬の効果が切れるのを待つ(体内から完全に排出される)なら半年待たなきゃいけない。でも私も30代後半だったので、その半年が惜しかったのです。

あくまで動物実験で催奇形性がある、という話でこれまで先生が診てきた患者さんの中にはそういう事例はなかったとのことだったので、私も同意したうえで内服を続けました。

以前の病院の先生にも、一応ペーパー上そういった警告があるがまず問題ない、と言われていたのもあり。

妊娠初期や産直後には体調を崩しやすいので気を付けて、と言われていましたが、私が一度崩しかけたのは、第一子妊娠中の中期くらい。少しトイレの回数が頻回になり、粘液が出たり、と嫌な予兆がありましたが、こちらも坐剤で持ち直しました。

 

育児の疲れやストレス

幸い、第一子も第二子も帝王切開でしたが無事生まれ今はスヤスヤ昼寝しています。

育児には疲れやストレスがつきものです。私も例に漏れず日々の育児疲れやストレスにさらされていますが、なぜか体調はしっかり安定しています。

子連れで遠方の病院に二カ月に一度とはいえ通院するのは大変なので、今は自宅からほど近いクリニックにお世話になっています。年に一度の検査の時だけK先生を訪ねることになりました。

クリニックの先生も元は大きい病院で専門外来を担当されていた先生なので安心して受診できていますし、看護師さんやスタッフさんも快くご対応いただいているのでうれしい限り。

唯一、血液検査が迅速ではないので、一か月前の体の調子を次の健診で確認する、ということになってしまうのだけが懸念点ですが、まあ体調が実際に悪くなければ大丈夫かな、と開き直ることにしました。

まあ、育児による疲れはおっとや公的機関を頼って何とか持ち直すしかないし、ストレスも右に同じ。

とはいえ、いつまで続くかわからないと話に聞く介護と違って、落ち着く未来は見えているので、まずは下の子が幼稚園に入るまでが第一目標かなと考えています。

 

おわりに

今、何らかの疾患(身体的、精神的にかかわらず)により、妊娠出産に限らず、何かを諦めなければならないという立場の方は大勢いらっしゃると思います。

私の経験から言えることは、まずは主治医にそのことを相談してみる、ということです。

もし、その主治医が相談しにくいのであれば、思い切って病院を変えることも是(私は転居というきっかけはありましたが)、主治医でなくとも看護師さんや地域の公的機関などでもよいと思います。意外といける道を紹介してくれることもあると思います。

もし、相談する気力すらないのであれば、今はその機会ではないとスルーすることも手だと思います。もちろん、リミットがある、今だけ限定!、などスルーしちゃダメなこともあるかもしれませんが、、、

何事も自分(や家族)が一番、というのが私のスタンスです。

このだだっ広いインターネットの世界で悩める誰かに響けばいいな、と思い記事にしてみました。ご意見が合わない場合はスルーしてくださいね!

 

*1:前の病院でももちろんそういったフォローはありましたが相手がおりませんでしたので・・・